野歩きノート

野歩きノート

風に吹かれた答えを探して

宝登山 長瀞アルプス 冬散歩

そろそろ宝登山ロウバイを見る季節。
まだ少し早いが、天気が良さそうなので出かけてみた。

f:id:tiyotiyogui:20220122234407j:plain長瀞駅はとても写真映えのする駅舎で、何度も来ているのに毎回写真を撮ってしまう。
手前の松もとても良い。

秩父鉄道は力作のラッピング電車が来たりして楽しい。
日曜はSLも走る。

車窓の風景も雰囲気ものんびりとしていて旅情を誘うし、交通系ICカードが使えないくらいしか弱点が見つからない。

 

f:id:tiyotiyogui:20220122234443j:plain一駅乗って野上駅から歩き始める。

これから歩く尾根の稜線が見えている。
あそこを歩くぞ、と一人でワクワクしている。

 

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”あそこ”らへんから下を見下ろす。

どこが見えているのかは今ひとつわからない。

たぶん葉の落ちた冬季限定の眺め。

 

 

f:id:tiyotiyogui:20220123002504j:plain冬枯れの稜線を歩く。

小鳥の姿がよく見える。

ガビチョウが落ち葉をひっくり返して採餌していた。

メジロエナガはやはり多くて、シジュウカラコゲラが間に挟まる感じで現れる。
ヤマガラを見かけたのは1回。

アカゲラの声を2回聞いたが姿は確認できず。

ヒヨドリキジバトハシブトガラス、トビなど。

林道ではカケスが斜面に降り、松ぼっくりをくわえて飛んだ。

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宝登山山頂への登りは、なかなかに急だ。

途中階段が4つあって、ふうふう言いながら登る。

初めて来た時は4つめの階段を前に心が折れて、小休止をとってしまった。
そこから5分で山頂だったのだが。

今ではさすがに慣れて、少し息を整える程度で登り切る。

 

記録を見ると、私はこの階段を4回登っているらしい。

我ながら物好きなことだと思う。

また登りに来るだろう。

 

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山頂でおにぎり休憩を取る。
両神山を正面に見る場所に座った。

今日は風もなく穏やかな一日で、関東近辺ならどこからでも抜群の眺望が得られたことだろう。

家を出る時真っ白な富士山が美しかった。
宝登山から富士山は見えない。
芋ノ木ドッケあたりに隠れているのだろう。

山頂はそこそこの賑わいで、山頂標識で写真を取る人が途切れない。

ロープウェイで登ってくる観光客と、ハイカーと。

 

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宝登山といえば山頂の蝋梅園だろう。

ちらほらと咲き始めたところだった。

見頃を迎えるのはもう1月後くらいかもしれない。

蝋細工のような花が美しい。

そして香りがとても良い。

二分咲き三分咲きでも、あたりにほんのりと香りが漂う。

 

福寿草は咲いているのを1つ見つけた。

ミツマタはつぼみ。
ミツマタはつぼみの姿も花と同じくらい風情がある。

 

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 有名な、宝登山神社奥宮の狼の狛犬

狼だからかお腹周りがやせ細っているのがなんだかちょっと切ない気持ちになる。
ここのお犬様は表情が穏やかで好きだ。

秩父には狼の狛犬がそこかしこにあって、戌年の時に全部コンプリートしようと計画したことがあった。
半分くらいは回れたけれど頓挫してしまった。
残りの半分も、ぼちぼち訪ねてみたい。

 

 

オオカミの護符 (新潮文庫)オオカミの狛犬に興味を持つきっかけになった本。