高尾山で富士山を見る 2022年登り初め 前編
前々日に降った雪が、裏高尾あたりではだいぶ残っていました。
日影バス停付近の路面はツルツルです。
”うひぁあ〜、どうしよう"
途方に暮れる気持ちが半分、
子供みたいにワクワクする気持ち半分。
橋を渡るとザクザクの雪道になり、尾根に取り付くと雪は消えていきました。
枯れ葉と雪をサクサクと踏みながら歩いていきます。
ゆっくり、ゆっくり。
2ヶ月ぶりの山行で体もなまっていることだし、今日は登山というより散歩のつもりで。
落葉した林の頭上からカラ類とメジロの声が、沢の方からは笛の音のようなウソの声が聞こえます。
気持ちの良い明るい尾根を、一人のんびり登って行きます。
誰にも会いません。
城山東尾根は道標もほとんどない、「山と高原地図」では破線のルートですが、最初の渡渉地点さえ見つかれば、よく歩かれていてわかりやすい一本道です。
コウヤボウキの花には白とピンクがある、と気づいてからは、ピンクを見つけるとちょっと嬉しい。
城山山頂近くで日影林道と合流します。
灌木の下でしきりに落ち葉をひっくり返している鳥を見ようと、しばらくスマホを構えてみましたが撮れませんでした。
シロハラかと思ったら、くっきりと白いアイラインが見え、ガビチョウとわかりました。
ガビチョウは、やはりこのくらいの時期に数羽の群れで、同様に枯れ葉をめくっている姿を他で見たことがあり、その時もシロハラだと思ってカメラを構えていたのを思い出しました。
城山山頂からの富士山。
陣馬〜高尾だとここからの富士山が一番好きです。
芝生でのんびり、コンビニおにぎりと、サーモスに入れてきたほうじ茶で朝ごはん。
最高に贅沢な朝食です。
苦手なこの階段も、今日は調子よく下っていきます。
時間が早いせいか、こんなふうに人が途切れる瞬間がちょくちょくあって、そうすると左右の枯れ草の中から小鳥が顔を出したりします。
モタモタとスマホを取り出しているうちに人が来て飛んでしまうのですが。
一丁平の展望台から。
南アルプスが見えているようです。
詳しくないのですが、案内板によると塩見とか農鳥が見えているのかも。
高尾山に初めて登った時は「農鳥岳?またまた〜箔をつけようと思って激レアな山を。ほんとに見えることなんてあるの?」と思ったものでした。
ごめんなさい。ほんとに見えますね。
うん、何度も見ました。
日の当たらない側ではこういう凍結した箇所もあって、おっかなびっくり足を下ろすのですが、まるで平気な風に大股でどんどん歩いて行く人も結構いて、びっくりします。
向こうから見たら、私の方が危なっかしくて変に見えるんでしょうけど。
何が違うんだろう。私の足運び、何がいけないんだろう。ムムム。
高尾山山頂から、丹沢方面の眺め。
丹沢はちょっと雲がかかっていますね。
お昼近い時間だったのでシモバシラの氷果はもうないだろうと、もみじ台をまっすぐ登って来てしまいました。
他の方の記録を見ると、写真もいくつか撮られているようで、失敗しました。残念。